紅雨/勇魔。/COC/その他

紅雨 本編

紅雨 一章 6、通り雨

「ーということがありまして」「ほう……またか……しかしいったい奴らの目的は何なのだ……」「わかりません」「奴らを取り逃がしたことについては、褒められたものじゃ無いですなぁ」「しかしあの場に子供や忍で無いものも居たというのに無傷とは、充分ではないか」「春原殿…

紅雨 一章 5、襲撃

「なっ……!?」 突然菊の露に差し込んだ外の強い光。それを背負った影がゆらりと動く。と、同時に高めの無邪気な声が鼓膜を刺激した。 「あーあ、やっぱもろいなーつまんないの」「あのな、和。今回は破壊に来たんじゃない。バカか?」「バカって言ったー!ありがと…

紅雨 一章 4、秋月班

朝。というか、早朝。 夜中のまさかの里冉との再会や梯についての情報交換(ほぼ貰ってたけど)もあり、あまり眠れなかったのは言うまでもないだろう。しかし俺は秋月班の集合がかかるかなり前に起きたのだ。というか強制的に起こされたのだ。某国民的アニメの…

紅雨 一章 3、菊の露

「つゆり…お客さん…」「え?こんな時間に?」 吟(ぎん)が店の奥にいた私を呼びに来る。ふと時計の針を見ると午前1時を回っていた。 「よ!おじゃましまーす」「よ!じゃないよ楽!?なんでこんな時間に…って何人連れてきて…」「ばんわー!おじゃまします~…

紅雨 一章 2、里冉という忍  

「・・・!なんでお前がここにいるんだ・・・里冉・・・!?」「まあ・・・任務でたまたま?」 庭の塀の上に月を背に足を組んで座るそいつ。ふふっ、と笑う綺麗な顔は昔の面影が残っており、俺はすぐに誰だか認識することができた。若干逆光で見づらいけど。法雨 里冉(み…

紅雨 一章 1、春月の光の下で  

伊賀の里では名の通った立花家。俺、立花 楽はその一人息子だ。今俺は、月の光が差し込む居間で、どこかご機嫌な父の目の前に正座している。明日は任務も無いし、漫画でも読んで寝ようとしていたら、突然父の屍木(かぎ)に呼ばれたのだ。先ほどまで部下の茶紺…